インバウンドへの新型コロナウイルスの影響~複数の国から集客できるようにするには~

新型コロナウイルスの影響が日本全体に大きく出ています。

観光業はもちろん、他の業界でも部品の調達が難しくなったり、日本経済への影響が報じられています。

日常生活でも学校の休校など、様々な影響が出てきました。

インバウンド業界は外国人観光客が激減し、困っている事業者様も多数いらっしゃると思います。

これまで日本のインバウンドは中国人観光客を狙う方が非常に多くいらっしゃいました。

訪日外国人観光客の国別第1位はずっと中国でしたから、当然といえることです。

しかし、売り上げのほとんどを1つの国のみに頼ってしまうのは危険です。

2~3カ国から集客ができるようにしておくのが安全でしょう。

新型コロナウイルスもいつかは終息します。

そうなれば外国人観光客も少しづつ戻ってくるでしょう。

終息後に向け、複数の国から集客できるように検討していただきたいことを書いてみました。

共通するもので考えてみる。

世界には多数の国がありますが、それぞれの国同士が全く共通項がない訳ではありません。

例えば言語が同じ・似ていたり、文化風習が似ていたり、といった共通する部分があったりします。

そういった共通するものをキーワードに広げていくのも良いかもしれません。

宗教で考えてみる。

信仰は国籍を問いません。

私が日頃から関わっているムスリム(イスラム教徒)も、今では多くの国に広がっています。

中東や東南アジアだけでなく、欧米や東アジア圏にもいます。

ムスリム対応をされている店舗には様々な国籍の方が来店されています。

国籍は違っても対応するときに気を付けるべき点は同じなので、オペレーションが複雑になることもありません。

価値提供で考える。

世界にはいろいろな価値観を持った人がいますし、時と場合によって価値観は変化します。

例えば出張であれば駅に近く便利で安いところに泊まりたいと考える人が、家族や友人と一緒であれば便利さや安さよりも快適さを優先することもあります。

病気などで何らかの介助を必要とする人が旅行するのであれば、介護スタッフの手配もできる会社に依頼をするでしょう。

ペットを連れていきたい人であれば、ペット同伴ができるホテルや移動手段を選ぶでしょう。

これらは一例ですが、独自の価値提供ができるとファンが付きます。

多言語対応などは既に多くの事業者様が対応されていますし、コンパクトな翻訳機も市場にはあります。

もう一段階進んだ価値提供ができないか、考えてみてはいかがでしょうか。

日本人客も取りこぼさない。

外国人観光客を狙うあまり日本人のお客様が行きにくい店になってしまっているケースがあります。

そういったお店は、今の状況を利用して日本人のお客様向けのPRをしてもいいと思います。

今観光業は大打撃を受けていますが、この状況も回復する日が来ます。

日々売り上げを見てため息をつくだけなのか、回復する日に向け準備をするのかで結果は変わってくるでしょう。