SNSで知り合った外国人との結婚

SNSで知り合った外国人と結婚する、というご相談がときどきあります。

近年では男女の出会いも多様化していますし、SNSがきっかけで知り合って結婚することも珍しいことではないのかもしれません。

ただ、相手が外国人となると、やはり注意していただきたいことがあります。

お金目当て(詐欺)だったケース

「ロマンス詐欺」という言葉を聞かれたことはありますか?

これはSNS等で知り合った外国人と結婚の約束をし、その後お金を求められ、送金すると連絡がつかなくなった、という詐欺です。

古い手口のように感じますが、今も起こっています。

相手の言う身分(○○国の将校や一流企業の役員など)も嘘であることがほとんどです。

お金を送ってほしい、という依頼は無視することが一番です。

そもそもお金を送らなければ結婚できない、とか、連絡が取れなくなるような相手とは、結婚してはいけません。

ビザ狙いで声を掛けてくるケース

日本での就労ビザを取ろうとすると、学歴や実務経験、これまでのキャリアと仕事内容とのマッチングなどが問われるため簡単ではありません。

また就労ビザを取ったからといって、どんな仕事でもできる訳ではありません。

しかし日本人と結婚し「日本人の配偶者等」というビザを取ると就労制限がありません。

つまり、どんな仕事にも就くことができます。

また日本人の配偶者には、学歴などは求められません。

「就労ビザを取るのは無理、でも日本で働きたい」このように考える外国人がビザ目的で日本人と結婚しようとすることがあります。

こんなときは注意が必要かもしれません。

SNSでいきなりメッセージを送ってくるような相手は要注意です。

もしメッセージのやり取りで話がはずんだとしても、結婚するなら一度きちんと会う機会を作りましょう。

また相手の国の文化や風習を知っておくことも大切です。

もし同じ国の人と結婚している日本人がいたら、どんな国なのか、どんな結婚観の文化なのか、など、よく相談をして下さい。

日本人が考えられないような結婚観を持つ文化もあります。

国によって結婚や夫婦の役割に対する考え方は様々です。

いざ結婚してしまうと、失敗したと思っても相手が離婚に同意してくれないことも多々あります。

特にビザ目的の場合、離婚したらビザがなくなる可能性もあるので何とかしがみつこうとします。

極端な例ですが、DVに発展することもあります。

SNSの上手な使い方

SNSで知り合った相手と幸せな結婚をする人もいるでしょう。

幸せな結婚のためには、しっかりと相手を選ぶ目が必要です。

そして、この人なら大丈夫、と思えたのなら、SNSは役に立つツールです。

遠く離れた国にいても、お互いの近況を知り、手軽に連絡が取れるツールですので、上手く活用すれば、関係を維持していくことができます。